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あふれる感情がとまらない
いけない、電波が乱れてる!回線を全開に保て!…お願い、電波。乱れを鎮めて…!この通話が済むまででいいの。神さま、電話の神様…!お願い、どうかこの着信を見守って。途中で途切れさせないで…!
いま、持ち主を呼び出してるわ。大丈夫よ、すぐに出るわ。…あら、あたしが嘘ついたことあった?ね?だから、もう少しだけ我慢して。もう出るわ。
お電話してくださったんですね…これから電話を繋ぎます。でも…1つだけ約束して。一秒でもいいから、私より早く切らないで。もうすれ違いはイヤなの…お願い。約束よ。
この信号は…間違いない、あの人だわ。いままでこの辺に現れたことなんてなかったのに…何かあったんだわ!この着信は必ず取り次ぐっ!次のコールと同時に回線全開っ!準備はいいかっ!よし、取れぃっ!
こんにちは。いま、持ち主を呼び出してるから、もう少し待っててね。…なんていい風…あの雲の向うを飛んだら気持ちよさそう…。あなたも、そう思わない?
はい、お電話ありがとうございます…あら、こんにちは。うふふ…ごめんなさい、そろそろかけてきてくれる気がしていたんです。だって持ち主さんたら朝からソワソワしてるんだもの。ふふ、すぐ取り次ぎますね。
はい、もしもし…あら、持ち主さんのお友だちの方?いつもお世話になっております。少しお待ちくださいね。いま呼んできますから。…え?私?あ、自己紹介が遅れました。私はここの管理を任されているものです。これ
まぁ!かけてくださったの!?ありがとう!ふふ…ふふふ♪きっと、このことだったのね。私、今日は朝から胸がドキドキしていたんです!きっと、あなたが電話をかけてくださる知らせだったんだわ!ステキ!待って
人を待つのは退屈よね。そんなとき、私は想像するの。持ち主さんの携帯が鳴ってる…ほら、いま気が付いたわ。慌ててバックの中を捜すの…あ、やっと見つかった。そしてあなたの名前を見る…喜んでるわ…さぁ、通話
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